生命保険には「定期保険」「終身保険」「収入保障保険」などさまざまな種類があり、「どれを選べばいいのか分からない」という声が多く聞かれます。
大切なのは、それぞれの保険の特徴を理解し、自分の目的や家計に合ったものを選ぶことです。ここでは、生命保険の種類とその選び方について、迷ったときのガイドとして詳しくご紹介します。
目次
生命保険の主な種類と特徴
1. 定期保険(掛け捨て型)
- 一定期間(例:10年、20年)だけ保障
- 保険料が安く、シンプル
- 死亡時にまとまった保険金を受け取れる
- 子育て世代におすすめ
2. 終身保険(貯蓄型)
- 一生涯の保障がある
- 解約すると一定額が戻る(解約返戻金)
- 保険料は高めだが、資産形成にも使える
- 相続対策にも有効
3. 収入保障保険(掛け捨て型)
- 死亡時に、遺族が年金のように毎月一定額を受け取る
- 実質的に生活費を補う保険
- 定期保険よりも保険料が割安になるケースが多い
4. 医療保険・がん保険
- 入院や手術、がん治療に対応
- 一時金または定額給付
- 公的医療保険の補完として活用
5. 学資保険(こども保険)
- 子どもの進学に向けた積立型
- 教育費の計画的な準備に適している
迷ったときの選び方ガイド
■ 目的別に考える
- 「万が一のときに家族を守りたい」:定期保険、収入保障保険
- 「老後や相続に備えたい」:終身保険
- 「医療費に備えたい」:医療保険、がん保険
- 「教育資金を準備したい」:学資保険
■ ライフステージで考える
- 20~30代:掛け捨てで手厚い保障を確保
- 40~50代:保障と貯蓄のバランスを取る
- 60代以降:医療・介護重視、相続対策
■ 保険料で判断する
- 手取り月収の5~10%以内を目安に保険設計を
- 無理のない範囲で保障と貯蓄を分けて考える
定期保険(掛け捨て型)
生命保険の中でも、家計にやさしく、一定期間だけしっかり備えたい方に選ばれているのが「定期保険(掛け捨て型)」です。
とくに子育て世代や収入に限りがある若年層に人気があります。ここでは、定期保険の基本からメリット・デメリット、向いている人の特徴まで詳しくご紹介します。
定期保険(掛け捨て型)とは?
- 一定期間(例:10年、20年、60歳までなど)だけ死亡保障が付く保険
- 期間中に死亡した場合に保険金が支払われる
- 満期を迎えても返戻金はない(掛け捨て)
主な特徴
- 保険料が安い:同じ保障額で比べると、終身保険よりはるかに安価
- シンプルな設計:保障内容が明快で分かりやすい
- 更新型と全期型がある
- 更新型:期間終了後も更新可能だが、保険料はそのたびに上がる
- 全期型:契約時の保険料が変わらず、途中で更新はなし
メリット
- 若い世代でも高額な保障を持ちやすい
- 家計負担が軽いため、必要な保障に集中できる
- ライフイベントに応じて見直しがしやすい
デメリット
- 保険料を支払っても、満期時には何も戻らない
- 更新型では、年齢が上がるごとに保険料が上昇する
- 老後の保障には向いていない
向いている人
- 小さな子どもがいて、教育費や生活費の保障を重視したい人
- 将来的に保障内容を柔軟に見直したい人
- 保険料を抑えて必要な分だけカバーしたい人
- 収入保障保険と併用することで、万が一の生活費補填が現実的に
- 医療保険やがん保険と組み合わせることでトータル保障を設計
- 保険料の安さを生かして、複数の保険に分散加入も可能
終身保険(貯蓄型)
生命保険の中でも、「保障を持ちながらお金も貯めたい」と考える人に選ばれているのが「終身保険(貯蓄型)」です。
一生涯の保障が続き、途中で解約すれば現金が戻るという特徴があるため、保険と資産形成の“いいとこ取り”を目指す方に向いています。ここでは、終身保険のしくみやメリット・デメリットを詳しく解説します。
終身保険(貯蓄型)とは?
- 一生涯、死亡保障が続く保険
- 保険料を払い終えた後も保障は継続
- 解約した場合、一部の金額(解約返戻金)が戻ってくる
- 満期という概念はない
主な特徴
- 保障が一生続く:加入さえすれば、年齢に関係なく保障が維持される
- 貯蓄性がある:一定期間を過ぎると、解約返戻金が元本以上になることも
- 保険料は一定:契約時の保険料が変わらず、老後も安心
メリット
- 死亡保障+資産形成を一つの契約で実現できる
- 解約返戻金を教育資金、老後資金、住宅資金などに活用可能
- 相続税対策として有効(死亡保険金が非課税枠の対象)
デメリット
- 定期保険に比べて保険料が高め
- 途中解約すると元本割れの可能性がある(特に加入初期)
- 投資と比較すると利回りは控えめ
向いている人
- 万が一への備えと貯蓄の両方を重視する人
- 保険を老後資金や相続対策の一環として考えている人
- 長期的に保険料を払い続けられる安定した収入のある人
- 若いうちに加入すれば、保険料が安く済む
- 子ども名義で加入し、将来の教育資金として使う活用法もある
- 医療特約や介護特約を付けて、総合保障として活用するのも効果的
収入保障保険(掛け捨て型)
「万が一の時、家族の生活費が心配…」という方におすすめなのが「収入保障保険(掛け捨て型)」です。
遺された家族が毎月一定額を受け取れる仕組みは、まさに“生活を守る”ための保険と言えるでしょう。ここでは収入保障保険の特徴や向いている人、活用のコツについて詳しく解説します。
収入保障保険とは?
- 被保険者が死亡または高度障害状態になったとき、毎月一定額が遺族に支払われる保険
- 契約期間が決まっており、期間が過ぎるほど保障金額は減っていく(残り期間分しか支払われない)
- 掛け捨て型で、解約返戻金は基本的にない
主な特徴
- 年金型の死亡保障:一括ではなく月々受け取る形式
- 保険料が安い:死亡時に支払われる総額が徐々に減るため、定期保険よりもさらに低コスト
- 現実的な生活補填:家族が生活費として使いやすい形で支給される
メリット
- 家計の支出に合わせた補償が可能(生活費のように分割支給)
- 他の保険よりも保険料が抑えられる
- 若い世代でも大きな保障を得やすい
デメリット
- 保障額が経年で減少していく(満期近くに亡くなると総額が少なくなる)
- 資産形成目的には向かない
- 月額給付が必要ないケース(例:一括でまとまった支出がある)には不向き
向いている人
- 小さな子どもがいる世帯で、毎月の生活費を重視したい人
- 収入の柱を失ったときの生活維持を現実的に備えたい人
- 定期保険ではコストが高いと感じる人
- 月額給付額は「現在の生活費-遺族年金」で設定
- 他の死亡保険(定期保険や終身保険)と組み合わせて総合保障に
- 共働き家庭の場合、両方に収入保障をかけるとさらに安心
医療保険・がん保険
医療技術が進歩する一方で、治療にかかる費用の負担も大きくなっています。「入院や手術に備えたい」「がんになったときの経済的リスクが心配」そんなニーズに応えるのが、医療保険・がん保険です。
ここでは、それぞれの特徴や違い、加入のポイントについて詳しく解説します。
医療保険とは?
- 入院・手術・通院などの医療費をカバーする保険
- 保障内容に応じて、1日あたりの入院給付金や手術一時金が支払われる
- 通常は掛け捨て型(返戻金なし)が多いが、一部貯蓄型も存在
主な保障内容:
- 入院給付金(例:日額5,000円〜1万円)
- 手術給付金(手術内容に応じた定額)
- 通院給付金(通院日数に応じて支給)
- 特約で先進医療や女性特有の病気に対応
がん保険とは?
- がん(悪性新生物)に特化した保障を提供する保険
- がんと診断された時点で「がん診断一時金」が支払われるのが一般的
- 治療の長期化や収入減に対応できる設計が多い
主な保障内容:
- がん診断一時金(例:50万〜100万円など)
- 通院・入院・抗がん剤治療給付
- 再発・転移対応型の給付
- 緩和ケア・終末期医療に関する給付
医療保険とがん保険の違い
項目 | 医療保険 | がん保険 |
---|---|---|
対象疾患 | 幅広い病気・ケガ | がん(悪性新生物)のみ |
支払い形式 | 入院日数・手術内容に応じて | 診断一時金+治療給付型が主流 |
特徴 | 万能型 | がん特化で手厚い保障 |
- 公的医療保険とのバランスを考慮(高額療養費制度など)
- 自営業者やフリーランスは収入減への備えとして特に重要
- 過去の病歴や家族歴を踏まえて選択
- 女性は女性特有の病気に対応したプランが有効
向いている人
- 入院・手術費用の自己負担が不安な人(医療保険)
- がん家系や再発リスクに備えたい人(がん保険)
- 働けなくなることで家計が不安定になるリスクを感じている人
学資保険(こども保険)
子どもの将来を見据えて、多くの家庭が悩むのが「教育資金の準備」です。学資保険(こども保険)は、計画的にお金を積み立てながら、万が一の際には保障も受けられる心強い選択肢です。
ここでは、学資保険の基本からメリット・デメリット、選び方のポイントを詳しく解説します。
学資保険(こども保険)とは?
- 子どもの教育費を目的とした貯蓄型の保険
- 契約者(通常は親)が亡くなった場合、保険料の支払いが免除される特約付きが一般的
- 満期(進学時期)に祝い金や満期金が支払われる
主な特徴
- 積立と保障を両立:教育費を計画的に貯めながら、親に万が一があった場合は保障も確保
- 貯蓄性が高い:返戻率(支払った保険料に対して戻る金額の割合)が100%を超えることもある
- 支払い時期を選べる:小学校・中学校・高校・大学入学時など、受取タイミングを設定可能
メリット
- 教育資金を計画的に準備できる
- 契約者が亡くなっても保険料免除で子どもへの資金確保が可能
- 他の金融商品に比べてリスクが低い
デメリット
- 中途解約すると元本割れの可能性あり
- 途中で保険料を支払えなくなると、保障が失効する場合がある
- 利回りは預貯金より高めだが、投資商品よりは控えめ
向いている人
- 教育資金を安全に、計画的に積み立てたい方
- 万が一の時に子どもに経済的負担をかけたくない親
- リスクの少ない資産形成を望む人
- 返戻率で比較:支払総額と受取総額のバランスを確認
- 保障内容を確認:保険料免除の条件、満期金の受け取り方法などをチェック
- 加入タイミングが大切:早ければ早いほど保険料が安くなり、返戻率も高くなる
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