「生命保険って難しそう」「営業に勧められてよくわからず契約した」。そんな人は多いはず。でも生命保険は、“自分と家族を守るため”の大切な道具です。
ここでは、生命保険の基本構造と目的を初心者でも5分でわかるようにまとめました。
生命保険って何?
「生命保険ってそもそも何?」という疑問は、とても大切な第一歩です。保険は難しいイメージがあるかもしれませんが、生命保険の本質は“いざというときに備える仕組み”です。
ここでは、生命保険の基本構造と目的をやさしく解説します。
【1. 生命保険とは?】
生命保険は、人の命や健康に関する万が一(主に死亡や高度障害)に備える保険です。毎月(または毎年)保険料を払うことでもしものときに、大きな保険金が支払われる自分ではなく、家族や遺族が受け取る場合が多い
【2. どんなときに使うの?】
- 死亡したとき:遺族に保険金が支払われる(例:500万円)
- 高度障害になったとき:介護や生活費に使える保険金が支給される
- 老後の生活資金を準備したいとき:個人年金保険で年金のように受け取る
- 医療費に備えたいとき:入院・手術・がん治療費をカバーする医療保険も含まれる
【3. なぜ生命保険が必要なの?】
万が一のとき、こんな支出が発生します:
- 葬儀費用:約200万円
- 家族の生活費:月20〜30万円×数年分
- 子どもの教育費:大学進学まで1,000万円近く
- 医療費・介護費用:高額になることも
→ これらを貯金だけでまかなうのは大変なので、「もしもに備える」ための保険が必要です。
【4. 生命保険の基本構成】
用語 | 意味 |
---|---|
保険契約者 | 保険に申し込む人(保険料を支払う) |
被保険者 | 保険の対象となる人(死亡したら保険金が出る) |
受取人 | 保険金を受け取る人(配偶者や子どもが多い) |
※契約者=被保険者=受取人ではなく、別々の設定も可能です。
【5. 保険料はどう決まる?】
保険料は、以下の要素で決まります:
- 加入時の年齢(若いほど安い)
- 性別(女性のほうが若干安いことが多い)
- 保障内容・金額(死亡保障500万 or 1,000万 など)
- 期間(10年・終身など)
【どんな人が必要?】
- 子育て世帯(配偶者・子どもがいる)
- 住宅ローンがある人
- 老後の備えを考える人
- 万が一、家族に金銭的な負担をかけたくない人
誰のための保険?
「生命保険って自分が死んだ後に使うもの…?」という疑問、実はとても本質的です。生命保険の一番の目的は、“大切な人の未来を守る”こと。
その相手が誰かによって、必要な保障や保険の種類も変わります。ここでは、生命保険が「誰のための保険か?」を具体的に見ていきましょう。
【1. 一番多いのは「家族のため」】
守る対象:
- 配偶者(夫・妻)
- 子ども(未成年〜学生)
- 両親(介護や生活支援を受けている場合)
- 死亡後の生活費・教育費の確保
- 住宅ローン・借金の支払い
- 葬儀費用の準備
- 「あなたがいなくなっても、家族が困らないようにするため」の保険
【2. 自分自身のためでもある】
対象:
- 独身の方
- 子育てが終わった方
- セカンドライフを考える方
- 老後の生活資金の準備(個人年金保険)
- 入院や介護費用への備え(医療保険・がん保険・介護保険)
- 高度障害・就業不能になった場合の収入補填
補足:
- 「自分の老後や医療費を安心して準備しておきたい」という方に最適
【3. 相続人のため(相続対策)】
対象:
- 配偶者や子ども(法定相続人)
- その他、財産を分けたい人
- 相続税の納税資金を準備
- 財産分割がしやすくなる(現金で遺せる)
- 生命保険金の非課税枠を活用(500万円×法定相続人の数)
【4. 法人・事業の後継者のため】
対象:
- 自営業・会社経営者の後継者、共同経営者など
- 事業継続の資金(死亡退職金・事業清算資金など)
- キーマン保障(代表者に万一があった場合の経済的補償)
【5. 誰のためかを決めると、保険選びが楽になる】
誰のため? | 主な保険の種類 | 必要な保障内容 |
---|---|---|
家族(配偶者・子) | 定期保険・収入保障保険 | 死亡・生活費・教育費 |
自分(老後・医療) | 医療保険・年金保険 | 入院・がん・年金 |
相続人 | 終身保険 | 相続税対策・遺産分割 |
事業後継者 | 法人向け保険 | 死亡退職金・清算金 |
主な保険の種類(超ざっくり)
生命保険は種類が多くて「どれがどれかわからない」と悩む方も多いです。でも大丈夫!保険は「何のために入るか」で分ければ、とてもシンプルになります。
ここでは、代表的な5種類の生命保険をざっくりと紹介します。
1. 定期保険(掛け捨てタイプ)
- 特徴:期間限定の死亡保障。満期になると返戻金なし
- 使い道:子育て中、住宅ローン中など「一定期間だけ必要な保障」に最適
- メリット:保険料が安い
2. 終身保険(貯蓄型)
- 特徴:一生涯の保障+貯蓄性あり。途中で解約するとお金が戻る
- 使い道:相続対策、葬儀費用準備、老後の資金づくり
- メリット:死亡保障+資産形成ができる
3. 収入保障保険
- 特徴:亡くなったら、毎月の生活費のように保険金が出る
- 使い道:残された家族の毎月の生活費を支える
- メリット:一括ではなく月払いで支給されるので、使いやすい
4. 医療保険・がん保険
- 特徴:入院・手術・がん診断時などに保険金が出る
- 使い道:病気やケガの治療費・通院費に備える
- メリット:健康不安のある人には特に有効
5. 個人年金保険
- 特徴:60歳・65歳などに年金のようにお金がもらえる
- 使い道:老後の生活資金の確保
- メリット:節税効果もあり(個人年金保険料控除)
いつ加入するのがいい?
「まだ若いし、保険はあとでいいかな…」と思っている方、実はタイミングを逃すと損をすることも。生命保険は、“必要なときに入る”のがベスト。
ここでは、人生のどのタイミングで、どんな保障が必要になるのかを詳しくご紹介します。
1. 就職・社会人になったとき
なぜ必要?
- 社会保険だけでは不十分
- 一人暮らしを始めたり、自立した生活をスタートする時期
- 医療保険(入院・手術)
- がん保険(若いうちから加入で保険料が安い)
2. 結婚したとき
なぜ必要?
- 配偶者という「守るべき人」ができる
- 家計が共同になり、どちらかに万が一があると生活に影響
- 定期保険(10年・20年など)
- 終身保険(将来の相続対策・葬儀費用にも)
3. 子どもが生まれたとき
なぜ必要?
- 教育費・生活費をしっかり準備する必要がある
- 親に万一があると、子どもに大きな影響が出る
- 収入保障保険(毎月の生活費を支給)
- 学資保険(教育費を計画的に積み立て)
4. マイホームを購入・ローン契約したとき
なぜ必要?
- ローンの支払いが長期にわたる
- 住宅ローンを遺族が負担しないよう、別の保障が必要
- 定期保険(ローン完済までの死亡保障)
- 終身保険(団信に上乗せして相続対策)
5. 子どもが独立・教育費が不要になったとき
なぜ必要?
- 老後資金の準備が本格化するタイミング
- 相続・終活を見据えた備えも重要に
- 終身保険(解約返戻金・相続税対策)
- 個人年金保険(老後の収入補填)
6. 自営業・フリーランスになったとき
なぜ必要?
- 厚生年金・団体保険がない分、自己防衛が必要
- 病気や事故で働けないと収入ゼロになるリスク
- 就業不能保険
- 医療保険・収入保障保険
7. 健康に不安を感じたとき(病気になる前に)
なぜ必要?
- 一度大きな病気にかかると、新規で保険に入れないことも
- 若くて健康なうちが保険料も安く、選べる商品が多い
どう選べばいい?
「保険ってたくさん種類があって選べない…」という方にこそ知ってほしいのが、“生命保険選びの基本ステップ”です。
目的を明確にして選べば、無理なく、そして無駄のない保険が見つかります。ここでは、初心者でも失敗しない選び方をわかりやすくご紹介します。
【STEP 1】目的を決める(何のために保険に入る?)
まずは「誰を守りたいか」「何に備えたいか」を明確にしましょう。
目的 | 必要な保険 |
---|---|
万一の際、家族の生活費を守りたい | 定期保険・収入保障保険 |
自分の医療費に備えたい | 医療保険・がん保険 |
老後の生活費が心配 | 個人年金保険・終身保険 |
子どもの教育資金を準備したい | 学資保険 |
相続税や葬儀費用を準備したい | 終身保険(相続対策型) |
【STEP 2】保険期間を決める(いつまで保障が必要?)
保険期間 | 適したケース |
---|---|
一定期間(10年、20年など) | 子育て中・ローン返済中 |
一生涯(終身型) | 相続対策・葬儀費用の準備 |
老後まで(60歳・65歳) | 個人年金保険の受取開始時期に合わせる |
【STEP 3】保険金額(保障額)を決める
万一のとき、いくらあれば家族が困らないか?を計算しましょう。
- 一般的には「年収×10年分+教育費+ローン残債」などで算出
- 教育費:1人あたり1,000万円前後(大学まで)
- 月々の生活費:20〜30万円×12ヶ月×年数
【STEP 4】保険料とのバランスを見る(家計に負担がないか)
- 目安は月収の3〜5%以内
- 無理して高額保障にせず、「必要な分だけ」に絞る
- 掛け捨て型(定期保険)と貯蓄型(終身・年金保険)をバランスよく組み合わせる
【STEP 5】プロに相談して比較する
- 1社だけで決めない!複数社を比較できる乗り合い代理店や無料相談を活用
- 自分で調べるより、第三者の意見を聞いた方が早く、的確
- 加入後も定期的に見直し可能なプランを選ぶのがおすすめ
【初心者がやりがちな失敗例】
- とりあえず勧められるままに入る
- 保険金額が「なんとなく1,000万円」
- 終身保険ばかりで保険料が家計を圧迫
- 医療保険を軽視して入院費に困る
→ 保険は「中身」と「目的」が大事です!
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