生命保険の選び方には、大きく分けて「自分で調べて選ぶ方法」と「プロ(ファイナンシャルプランナーや保険代理店)に相談する方法」があります。
どちらにもメリット・デメリットがあり、あなたの目的や知識、ライフスタイルに応じて選ぶことが重要です。以下で両者の違いをわかりやすく整理します。
目次
比較ポイント
生命保険を検討する際、どのように選ぶかによって、その満足度や将来的な後悔の有無が大きく変わってきます。
ここでは、「自分で選ぶ」場合と「プロに相談」する場合の違いを、重要な比較ポイントごとに詳しく解説します。
【比較ポイント詳細】
比較項目 | 自分で選ぶ場合 | プロに相談する場合 |
---|---|---|
情報の自由度 | インターネットや比較サイトなどで、自分のペースで幅広い情報を収集できる。 | プロが必要な情報を整理し、相談者に合った形で提供してくれる。自分での調査の手間が省ける。 |
理解・判断の難易度 | 保険用語や商品設計の仕組みを自分で理解する必要があり、初心者にはやや難解。 | 専門知識を持つプロが分かりやすく解説してくれるため、初心者でも理解しやすい。 |
コスト | 無料で情報収集・比較が可能。保険契約時の手数料も不要。 | 多くは無料だが、中立的なFP相談は有料(数千〜1万円/時間)が一般的。 |
提案の中立性 | 自分の判断に依存するため、中立性は保たれるが、知識不足による判断ミスの可能性も。 | 保険代理店では手数料目的の商品提案の可能性があるが、中立型FPは公平な立場から提案。 |
時間と手間 | 商品の比較や契約内容の確認、加入手続きなどをすべて自分で行う必要がある。 | ヒアリングから提案、契約手続きまで一括対応してくれるため、非常に効率的。 |
サポート体制 | 契約後のアフターケアは基本的に自分で対応する必要がある。 | 代理店型では給付請求、保全手続きなども継続サポートが受けられる。 |
提案の幅 | 自分の調査範囲に限られるが、自由に選択できる。 | 保険会社との取扱契約に応じた範囲内で提案されるが、複数社を比較できる場合が多い。 |
【向いている人のタイプ】
- 自分で選ぶのが向いている人
- 保険に関する基礎知識がある
- 時間をかけて納得いくまで比較したい
- 営業を受けたくない
- 自分で契約・管理するのが苦にならない
- プロに相談するのが向いている人
- 保険に詳しくない、または時間がない
- どんな保障が必要か相談しながら決めたい
- 契約や手続きもまとめて任せたい
- 契約後のフォローも重視したい
自分で選ぶ:メリットと注意点
保険を自分で選ぶという選択は、「自分のペースで決めたい」「営業を受けたくない」という人にとって魅力的な方法です。
近年は保険比較サイトやネット保険の普及により、誰でも情報を手軽に得られる時代になっています。ただし、自由である分、自己責任が伴う点にも注意が必要です。
【メリット】
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自由度が高く、自分のペースで比較検討できる
- ネット上には保険会社の公式サイトや比較サイト、口コミ情報が豊富にあり、好きな時間に調べられます。
- 強引な営業を受けることがなく、じっくりと自分に合った保険を選べます。
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商品や保険料を細かく比較できる
- 保険料、保障内容、支払条件などを複数社で横断的に比較可能です。
- 同じ条件でシミュレーションすることで、最もコストパフォーマンスの良い商品を見つけやすくなります。
-
知識を深めることで選択眼が身に付く
- 保険について学びながら比較することで、将来的にも役立つ金融リテラシーを高められます。
- 保険だけでなく、資産形成や家計管理のスキルにもつながります。
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契約時の納得感が強くなる
- 自ら選んだ保険だからこそ、加入後に「誰かに勧められたものだった…」という後悔が少なくなります。
【注意点】
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情報が多すぎて迷いやすい
- 保険用語や商品設計は複雑で、初心者には理解が難しい部分も多いです。
- 似たようなプランが多く、何が違うのか分からなくなることがあります。
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保障の過不足に気づきにくい
- 必要な保障額の計算や、家族構成・ライフステージに合わせた設計が不十分になりがちです。
- 「保険料が安いから」「口コミが良いから」という理由だけで決めてしまうと、重要な保障が抜けてしまう恐れがあります。
-
保険契約の手続きやアフターケアはすべて自分で行う必要がある
- 加入後の保障内容の確認や、保険金の請求、名義変更などは自力で行う必要があります。
- 疾病・事故発生時の対応も自分で判断しなければなりません。
-
公的保険や税制優遇との連携が考慮されにくい
- 国の制度(高額療養費制度、遺族年金など)との重複や不足を見逃すことがあります。
- 結果として「必要以上に保険に入りすぎていた」「必要な保障が抜けていた」といった失敗が起こることも。
プロに相談:メリットと注意点
保険を自分だけで選ぶことに不安がある方や、忙しくて調べる時間が取れない方にとって、「プロに相談する」スタイルは非常に頼りになる選択肢です。
特に近年では、無料で複数社を比較できる相談窓口も増えており、プロのサポートを活用する人が増えています。ここではその利点と注意点を具体的に解説します。
【メリット】
-
専門的な知識に基づいたアドバイスが受けられる
- 保険の構造、制度、税制優遇、家庭状況に応じた設計などを、専門的な立場から提案してくれます。
- 自分では見落としがちなリスクまで考慮したプランニングが可能です。
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効率的に複数商品を比較・検討できる
- 主要な保険会社の商品を比較し、希望に沿ったプランを短時間で提示してもらえるため、選定作業が効率的です。
- 条件を指定すれば、最適な保険の絞り込みもしてくれます。
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ヒアリングをもとに「必要な保障額」から設計してくれる
- 年齢、収入、家族構成、将来のライフプランを基に、無駄のない保険設計が可能です。
- 自分に必要な保障を正確に理解でき、過不足が起こりにくいのが特長です。
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契約後のアフターサービスが受けられる
- 保険金の請求、住所変更、名義変更などの手続きにも対応してくれる代理店が多く、困ったときのサポート体制が充実しています。
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時間の節約につながる
- 情報収集や比較を一からする必要がなく、忙しい方でも短時間で保険を選べます。
【注意点】
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販売目的がある場合、提案が中立でないことも
- 特定の保険会社と提携している代理店では、手数料が高い商品が優先されることがあります。
- あくまで販売が目的の相談では、自分の利益と合致しているか慎重に見極める必要があります。
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担当者によって知識・提案力に差がある
- 提案内容の質や信頼性は、担当者の経験や考え方によってばらつきがあります。
- 口コミや紹介、FP資格の有無などをチェックして、信頼できる相手を選ぶことが重要です。
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相談スタイルにより、営業を受ける場合もある
- 一部の無料相談窓口では、契約を強く勧められることがあり、慎重な姿勢が求められます。
- 断るのが苦手な人は、提案内容を持ち帰ってじっくり検討する姿勢が大切です。
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中立性を求めるなら、有料FPの利用も検討すべき
- 販売目的ではない独立系ファイナンシャルプランナーに相談すれば、より中立的な視点でアドバイスが得られます。
後悔しない選び方のステップ
生命保険は「いざというとき」のための大切な備えですが、一度契約すると長期間にわたり保険料を支払い続けるため、選択ミスが後々の後悔につながりやすい分野です。
ここでは、そうした失敗を防ぐために、ステップごとに後悔しない保険選びの方法を解説します。
【ステップ1:自分の目的を明確にする】
- 死亡時の遺族保障が必要か
- 病気やケガで働けなくなったときの収入補填か
- 教育資金や老後資金の準備も含めたいか
- 最低限の備えだけにしたいか、手厚く守りたいか
※目的によって「終身保険」「定期保険」「医療保険」「がん保険」など、選ぶ保険の種類が変わります。
【ステップ2:必要な保障額を算出する】
- 収入、貯蓄、支出、家族構成などから計算
- 公的制度(遺族年金、健康保険、高額療養費制度など)でどこまでカバーできるかも確認
- 足りない分を「民間保険で補う」という考え方が基本
例:遺族年金で毎月10万円、実際の生活費が月25万円 → 不足分15万円 × 必要年数分を保障に組み込む
【ステップ3:情報収集と比較を行う】
- 比較サイト、各社の公式HPで商品概要を確認
- 保障内容、保険料、保険期間、解約返戻金の有無などを比較
- 必要なら無料の販売型相談や中立型FP相談を活用
※比較は「保険料だけ」でなく「保障内容と使い勝手」も重視しましょう。
【ステップ4:信頼できる相談相手を選ぶ】
- 中立的な立場でアドバイスが受けられるか
- 手数料目的の営業ではないかをチェック
- FP資格の有無や実績、口コミ評価も参考にする
※無料相談の後に、有料の中立FPで最終確認する「二段階相談」もおすすめ
【ステップ5:契約は焦らず、自分で納得した上で】
- 提案を受けたら必ず持ち帰り、再検討の時間を取る
- 不明点は質問し、「なぜその保険が提案されているのか」を理解する
- 自分のライフスタイルに本当に必要な保障かどうかを再確認
【ステップ6:契約後も定期的に見直す】
- 結婚・出産・住宅購入・転職などライフステージの変化があれば、保障内容を見直す
- 保険は「入りっぱなし」にせず、定期的に契約内容をチェックすることが大切
- 保険のトータルプロフェッショナル
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